津屋崎の海を臨む築120年を超える木造旅館建築「旧玉乃井旅館」

2023年2月25日
津屋崎の海を臨む築120年を超える木造旅館建築「旧玉乃井旅館」

津屋崎の海を臨む築120年を超える木造旅館建築の旧玉乃井旅館。かつては筑豊から炭坑夫たちが避暑のために泊まりにきたり、博多方面からの海水浴客で賑わいました。旅館を閉業した後は、現代美術に造詣が深く、執筆活動を生業としていた息子さんが建物を引き継がれ、津屋崎現代美術展や上映会、喫茶の営業などをしながら、お仲間と共に老朽化する建物の修繕を繰り返してきました。

2018年、いよいよ老朽化が深刻になり、大規模な修繕が必要となったタイミングで応援団に相談が持ち掛けられました。大規模な改装計画の策定やそのための資金捻出方法、登録有形文化財への申請など、応援団が考え得るプランを作ってご提案しました。 その後、2022年春には640万円の基金を集めて一期目の大規模修繕を終え、クラフトビール醸造所をテナントとして迎え入れました。その後も、テナントやアトリエとしての借り手が決まり、2023年中には登録有形文化財への登録も見込んでいます。

活用時のポイント

ありのままを継承する事を心がけ、本当に悪い部分だけを治しているため 一見すると何処が変わったのか分からない部分も沢山あります。

燃料屋として営まれた当時の土間を復元。地域の方々が気軽に寄り合える憩いの場「みんなの縁側王丸屋」 活用事例_王丸屋画像
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